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皆で守ろう命と釣り場

知多半島などで旬の釣り情報を公開なさっているブログ「ののっち」の気ままな一日。
その管理人をされている「ののっち」さんが、ライフジャケット(救命胴衣)について書かれていたので、今日は救命胴衣について僕の体験談など書いてみようと思います。
(ののっちさんへ 勝手に便乗、リンクしてすみません…(^^; )

僕は、以前に当ブログでも述べたかと思いますが、バスマンでした。
トーナメントではフローティングベスト(救命胴衣)の着用義務がありましたし、プライベートで乗船するときも着用するのが普通の感覚でした。

その後、釣具店を退職。鮎釣り以外、釣りをしない年月を過ごします。
それが今年、旧友に誘われたのをきっかけにして釣り熱再発。
堤防釣りに目覚め、ブログを書かせていただくまでになりました。

色んな堤防で釣りをして、色んな釣り人も見ましたが、どの釣り場でもほとんど変わらないのが、釣り人の救命胴衣着用率です。

実際にどれくらいの着用率なのかはわかりません。
ですが、まだ泳げないであろう子供すら着用していない(させていない)というのが現状です。

僕は残念ながら100mも泳げないカナヅチです。子供の頃からそうでした。
ですから、幼少の頃、釣りに連れられて行く時はロープで縛られてました(苦笑)
少年期は、高価であっただろう「救命胴衣内蔵防寒着」なるものを着させてもらっていました。
その上で、片手でも縛れるロープの結び方なんかも教えられました。
そういう意味では、親から守ってもらっていたと感じるのです。

今、釣り場で見ていても子供ってのは、とにかく歩き回ってます。
最近では「暑いのによく歩き回れるな~」なんて、逆に若さを羨ましく思ったりもします(笑)
たぶんお父さん、お母さんと一緒に外へ来て歩き回るのが楽しいのでしょうね。

そこでお父さん、お母さんはこう言います。

「危ないから歩き回っちゃダメ」

たしかに釣り場は、救命胴衣を着てる、着てない、以前に危険がたくさんです。
・ハリが刺さってしまうかもしれない。(実際に少し前冨具崎漁港で見ました…痛)
・オモリが頭を直撃するなんてこともあります。(これも冨具崎で…苦笑)
・転んでしまう。(これは頻繁に見ますね)
などなど・・・

ですが、これらの危険は帽子をかぶる、長袖、長ズボンを着せるなど、簡単なケアである程度防ぐことができますし、こと死亡率で言えば、それほど大きなものではないでしょう。
ですが、泳げない子供が海に落ちてしまったら・・・。考えるだけで怖いです。

子供がいない僕が言うのも変なんですが、昔、親に守ってもらった者として

子供の命は親が守ってあげて下さい!

落ちたら危ないな~と思う有名釣り場

・愛知県「豊浜釣り桟橋」
・愛知県「冨具崎漁港」
・愛知県「金城埠頭」
・三重県「霞埠頭」
・三重県「磯津漁港(南堤)」
・静岡県「浜名湖」

などなど


じゃあ、大人はどうなのか・・・
話が長くなりそうなので読んでいただける方は、つづきからお願いします。


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大人は基本的に自己判断でいいと思います(笑)
ただ、死ぬと自分だけでなく、釣り場そのものが立ち入り禁止になったりして、他の釣り人にまで迷惑が及ぶかもしれません。
そして、海に落ちれば泳げる人でも死ぬ可能性が高いってことです。

そこで死亡事例ではないですが、僕の体験談を話してみます。

それは、僕が中学生の頃でした。
場所は、猛烈に流れることで有名な「浜名湖」です。
僕と親父は、舞阪(前堤)で黒鯛の落とし込みをしていました。
僕は40cm程の黒鯛を、親父は30cm程のヒラメを釣り上げ気分上々。
そこへ家のご近所さんOさんがたまたまやって来ました。

「落とし込みでボウズが釣ったでOさんもやってみたら?」

親父がそう言うとOさんは「じゃあ、そうするわ」と言い落とし込みをし始めました。

落とし込みは、皆さんご存知のように海面に目印を浮かせてアタリを取る釣り方です。
その性質上、当然、海面を覗き見ることになります。

僕等の潮上の堤防上で竿を出したOさん。
どんどん釣り歩いていきます。

Oさんが50m程釣り上った時でしょうか「ドボン!」という大きな音がしたのでその方向を見てみます。
しかし、海面を見ても何も見当たりません。
気のせいかと思いましたが、堤防上にOさんの姿が見えない。

「こりゃいかん」

ということで、もう一度海面(堤防の際)を覗くと、すぐ目の前、必死に際にしがみつこうとしているOさんを親父が発見、慌てて僕に万が一が遭った時用に持参していたロープを投げ入れます。

Oさんは運良く一発でロープを手にすることができました。
しかし、パニック状態のため、ただ両手でしがみつくことが精一杯。
ロープを片手で結ぶことなんてできません。
堤防上までは2m位だったと思いますが、登る足場も階段もなし。
思い切り引き上げれば、手からロープが離れてしまいそうです。
はっきりいってどうすることもできません。
だけど、どうにかしなきゃならない。
僕はとにかく人を呼びに行くよう親父に言われたので、周りにいる人全員に声を掛けました。
すると、漁師さんだったかが救命浮き輪を持って駆けつけてくれました。

そこで救命浮き輪を放りますが、片手になるのが怖いのでしょう。
Oさんは、なかなか救命浮き輪を手にできません。
それでも何度か浮き輪を放り、ようやく体を浮き輪の中に入れる事が出来ました。

これで流される危険はほとんどなくなりましたが、ここからが大変。
それほど大柄ではないOさんですが、冬だったため水を吸って重くなった衣類で持ち上がらない。
最終的には大人10人ほどを要してようやく持ち上げることができました。

「ドボン」という音から発見まで1分も掛からなかったけど、数十m流されていたことを思えば、もしあそこで発見されなければ、救命胴衣も着用していなかっただけに亡くなっていたことでしょう。

堤防上で協力してくれた皆さんに頭を下げ続けるOさんの姿は未だに忘れることはできません。

僕も昼間の釣行ですと、単独釣行が少ないため着けないことしばしばです。
だから救命胴衣をあえて着けましょうとは言いません。
ですが、沖堤やテトラ、埠頭など水面まで高い場所、単独釣行、夜釣り等々では他の釣り人が気づかない場合も多いですし、極力着けた方がいいと思っています。
(もし、子供が落ちた場合でも大人が着けていれば、最悪飛び込むこともできますから)

冒頭でも述べたように、大人はあくまで自己判断、自己責任でいいと思いますが、救命胴衣を着用していても浮かない釣り場になることが、これから釣りを始める人の救命胴衣を着ることが普通になると思うし、順序は逆でもそのことで人命、釣り場が守られるならば、それはそれでいいのかな-なんて思ったりもします。

と、まあ長々と綴ってしまい申し訳ありません。

僕は釣具屋の回し者ではありませんが、最近ではオシャレな救命胴衣もありますし、命に値段はつけれませんので、できれば買っていただければと思います。
そうすることで、低迷に陥ってしまった釣り業界も潤うと思うので・・・(やっぱり回し物?笑)

ここまで読んで下さった皆さま、ありがとうございました!

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by yoshikichi-v | 2009-07-07 11:52 | 釣り  

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